突然の痛みと違和感…その原因は「歯根破折」かもしれません

「噛むと痛い」「違和感がある」…その症状、放置しないで!
「最近、何かを噛むと違和感がある」「冷たいものや温かいものを口にすると、なんとなくしみる感じがする」——そんな症状に心当たりはありませんか?
これらの症状は、単なる知覚過敏や軽度の虫歯によるものと思われがちですが、実は歯の根が割れてしまう『歯根破折/歯の根が割れた(しこんはせつ)』が原因になっている可能性があります。
歯根破折/歯の根が割れた症状は、初期段階では明確な痛みを感じないことが多く、気づかないうちに進行する厄介なトラブルです。しかし、放置してしまうと炎症が広がり、最終的には抜歯が避けられなくなることも。
「違和感はあるけれど、痛みがそこまで強くないから様子を見よう」と考えていると、後々大きな問題になりかねません。ロータスデンタルクリニックでは、歯をなるべく残す治療を心がけ、早期の診断と治療を行うことで、患者様の大切な歯を守ることに力を入れています。
歯根破折/歯の根が割れた症状とは?見た目では分からない危険な状態
歯根破折(歯の根が割れた)とは、歯の根の部分にひびが入ったり、縦に割れたりする状態のことを指します。
歯の頭(歯冠)が欠ける「歯冠破折(しかんはせつ)」とは異なり、歯根破折(歯の根が割れた)は歯ぐきの中で発生するため、見た目にはほとんど分かりません。
・歯根破折(歯の根が割れた)の主な症状
歯根破折(歯の根が割れた)が起こると、以下のような症状が現れます。
- ✅ 噛むと痛みが出る(初期は軽い違和感から始まり、徐々に痛みが強くなる)
- ✅ 歯ぐきが腫れる(割れた部分から細菌が入り込み、炎症を起こす)
- ✅ 膿が出る(歯ぐきの一部がぷくっと腫れ、膿が出ることがある)
- ✅ 違和感が続く(歯に「浮いたような感じ」や「押されるような感覚」がある)
特に、神経を取った歯(失活歯)に起こりやすいのが特徴です。
神経を抜いた歯は血流がなくなるため、水分が失われて脆くなり、破折しやすいのです。
歯ぎしりや食いしばりが強い方、過去に根管治療を受けたことがある方は特に注意が必要です。
また、歯根破折(歯の根が割れた)はレントゲン撮影だけでは発見が難しい場合があり、CT撮影やマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いた精密検査が必要になります。当院では、これらの先端機器を活用し、正確な診断を行います。
こんな症状は要注意!歯根破折のサインとは?
「噛むと違和感がある」「歯ぐきが腫れている」——それ、もしかすると歯根破折(歯の根が割れた)かもしれません。
歯根破折(しこんはせつ)/歯の根が割れる症状は、歯の根の部分が割れてしまう症状ですが、見た目では気づきにくく、知らないうちに進行してしまうことが多いのが特徴です。
早めに異変に気づき、適切な治療を受けることが、歯を守るための第一歩です。
1. 初期症状:「噛んだときの痛み」「歯ぐきの腫れ」
歯根破折(歯の根が割れた)は、最初は軽い違和感から始まることが多く、特に神経を取った歯(失活歯)では痛みを感じにくいため、見過ごされがちです。
・歯根破折の初期症状チェックリスト
- ✅ 噛むと違和感がある、または痛みがある
- ✅ 特定の歯が浮いたような感じがする
- ✅ 歯ぐきが腫れているが、強い痛みはない
- ✅ 熱いものや冷たいものがしみる(神経が残っている場合)
- ✅ 歯ぐきの一部が赤くなり、腫れぼったい
こうした症状が現れたら、放置せずに早めの受診が重要です。
歯根破折(歯の根が割れた)は自然に治ることはなく、適切な治療を行わないと症状が悪化してしまいます。
2. 進行すると…「歯ぐきから膿が出る」「激しい痛み」
初期症状を見逃し、放置してしまうと、次第に炎症が広がり、より深刻な状態へと進行していきます。
・歯根破折が進行した場合の症状
- ⚠️ 噛むと強い痛みを感じる(食事のたびに痛むようになる)
- ⚠️ 歯ぐきが大きく腫れ、赤くなる(感染が広がる)
- ⚠️ 歯ぐきに「できもの(フィステル)」ができる(内部で膿がたまる)
- ⚠️ 歯ぐきから膿が出る(細菌感染が進行しているサイン)
- ⚠️ 何もしなくてもズキズキ痛む(炎症が神経や周囲の組織に広がる)
特に「歯ぐきから膿が出る」症状は、細菌感染が進んでいる証拠です。
この状態を放置すると、周囲の骨まで炎症が広がり、顎の骨が溶けてしまうこともあります。
こうなると、インプラントやブリッジなどの治療の選択肢が限られてしまい、より複雑な処置が必要になることも…。
「噛むと痛い」「歯ぐきが腫れている」症状が続く場合は、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
なぜ歯根破折が起こるのか?意外と多い原因とは
「歯根破折(しこんはせつ)/歯の根が割れた症状」とは、歯の根が縦に割れたりヒビが入ることを指します。
見た目では分かりにくいため、症状が出たときにはすでに進行していることが多く、最悪の場合は抜歯に至るケースも珍しくありません。
では、なぜ歯根破折(歯の根が割れた)が起こるのでしょうか?意外と知られていない原因について解説します。
1. 神経を取った歯は脆くなる?根管治療後のリスク
歯根破折(歯の根が割れた)が起こる最も大きな要因のひとつが「神経を取った歯」です。
むし歯が進行して歯の神経(歯髄)を除去する「根管治療」を行った歯は、以下の理由で破折しやすくなります。
・歯が乾燥し、弾力性を失う
健康な歯には、歯髄から水分や栄養が供給されており、ある程度の弾力があります。しかし、神経を取ると歯に水分が行き渡らなくなり、乾燥して脆くなります。
・金属の土台(メタルコア)が負担をかける
根管治療後、多くの場合は被せ物(クラウン)を固定するために金属製の土台(メタルコア)を装着します。
しかし、メタルコアは硬すぎるため、強い力が加わると歯根にダメージを与え、破折を引き起こすことがあります。
・詰め物や被せ物が合っていないとリスクが上がる
精度の低い詰め物や被せ物は、歯に余分な負担をかけます。特に噛み合わせが合っていない場合、特定の歯に過剰な力がかかり、(歯の根が割れた)のリスクが高まります。
🔹 対策
- ✔ 根管治療後の歯には「ファイバーコア」がおすすめ(弾力があり、歯と一緒にしなるため破折リスクが低い)
- ✔ 詰め物や被せ物の適合性をチェックし、噛み合わせを調整する
2. 歯ぎしり・食いしばりが歯を割ることも
歯根破折(歯の根が割れた)の原因として見落とされがちなのが「歯ぎしり」や「食いしばり」です。
就寝中の歯ぎしりや、日中の無意識の食いしばりによって、歯に過剰な負担がかかり、時間をかけてヒビが入ることがあります。
・歯ぎしり・食いしばりによるリスク
- ❌ 歯に過剰な力がかかる(通常の噛む力の2~3倍の力がかかることも)
- ❌ 長期間の負荷で歯に微細なヒビが入る(これが積み重なると歯根破折(歯の根が割れた)につながる)
- ❌ 寝ている間の無意識な動作なので気づきにくい
🔹 対策
- ✔ ナイトガード(マウスピース)の装着(就寝時の歯ぎしりを軽減)
- ✔ ストレス管理を意識し、リラックスする時間を作る
- ✔ 歯科医院で噛み合わせをチェックし、必要なら調整を行う
3. 硬いものを噛む習慣が知らないうちに歯を破壊
普段の食生活も、歯根破折(歯の根が割れた)のリスクを高める原因になります。
硬いものを噛む習慣がある人は、歯に負担をかけている可能性が高いです。
・歯根破折を引き起こしやすい食習慣
- ⚠ 氷を噛む習慣がある(瞬間的な強い力が歯にかかる)
- ⚠ 硬いせんべいやナッツ類を頻繁に食べる
- ⚠ ガムを長時間噛み続ける(咀嚼の回数が多くなり、歯に負担がかかる)
- ⚠ 爪を噛む、ペンを噛む癖がある(無意識のうちに歯を痛める原因に)
🔹 対策
- ✔ 極端に硬いものを噛まないようにする
- ✔ 左右均等に噛む習慣をつける(片側だけで噛むと特定の歯に負担が集中する)
- ✔ 噛む力が強い人は歯科で相談し、噛み合わせを調整する
「抜歯しかない」と言われた方へ…保存できる可能性も!
「歯の根が割れていますね…このままだと抜歯するしかありません。」
歯科医院でこう言われた経験はありませんか?
歯根破折(しこんはせつ)/歯の根が割れる症状は、従来「抜歯が唯一の選択肢」と考えられてきました。しかし、近年の歯科医療の進歩により、状況によっては歯を残せる可能性があることが分かってきています。
「本当に抜歯しかないの?」
「他に治療法はないの?」
そう思われる方に向けて、最新の保存治療の可能性や診断ポイントについて解説します。
1. 一般的な治療法:「抜歯」が第一選択肢?
歯根破折(歯の根が割れた)が起こると、破折部分から細菌が侵入し、炎症を引き起こします。このため、多くの歯科医院では「治療が困難」という理由で抜歯が第一選択肢とされることが一般的です。
・なぜ抜歯が勧められるのか?
- ✅ 破折が進行しやすい → 破折が広がると、歯を固定できなくなる
- ✅ 細菌感染が避けられない → 破折線から細菌が入り込み、膿が溜まる
- ✅ 治療が難しく、成功率が低いと考えられてきた
しかし、最新の歯科医療では、すべてのケースが抜歯を避けられないわけではないことが分かっています。早期に対応できれば、歯を保存できる可能性も十分にあります。
2. 近年の進化で「接着保存治療」が可能な場合も!
歯根破折(歯の根が割れた)の中でも軽度な場合や特定の条件を満たす場合には、「接着保存治療」によって歯を残すことができる可能性があります。
・接着保存治療とは?
破折した歯を特殊な接着剤で固定し、細菌の侵入を防ぐことで、機能を回復させる治療法です。以下の方法があります。
- ✅ 口腔内接着法:歯を抜かずに、口の中で直接接着して修復する
- ✅ 意図的再植:一度歯を抜き、破折部分を接着した後に元の位置に戻す
- ✅ 歯周外科処置(クラウンレングスニング):歯ぐきを調整し、割れた部分を露出させて修復する
これらの治療は、すべてのケースで適用できるわけではありませんが、抜歯以外の選択肢を持つことは非常に重要です。
3. 歯を残せるかどうかの診断ポイントとは?
歯根破折(歯の根が割れた)の治療方法を決定する際には、以下の診断ポイントが重要になります。
・保存治療が可能なケース
- 🔹 破折線が浅く、歯の根全体に及んでいない
- 🔹 破折した部分に細菌感染が少ない
- 🔹 歯の周囲に十分な骨が残っている(歯槽骨の吸収が進んでいない)
- 🔹 噛み合わせの負担を調整できる
・保存が難しいケース(抜歯が必要な可能性が高い)
- ❌ 破折が深く、歯の根の先まで達している
- ❌ 細菌感染が進行し、膿が出ている
- ❌ すでに周囲の骨が大きく溶けてしまっている
- ❌ 破折の影響で歯がグラグラしている
CTスキャンやマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使った精密診断を行うことで、歯を残せる可能性をより正確に判断することができます。
最新の歯科治療で可能な「歯根破折の保存治療」
「歯が割れていますね。抜歯するしかありません。」
歯科医院でそう言われたら、ショックを受けるのは当然です。
しかし、近年の歯科治療の進歩により、歯根破折(歯の根が割れた)があっても歯を保存できるケースが増えています。
「本当に抜歯しかないのか?」とお悩みの方へ、最新の保存治療をご紹介します。
1. 口腔内接着法:割れた部分を密閉し、細菌の侵入を防ぐ
・口腔内接着法とは?
口腔内接着法は、歯を抜かずに破折した部分を歯科用の特殊な接着剤で固定し、治癒を促す方法です。
特に、破折が浅く細菌感染が少ないケースでは、この治療が有効です。
- ✅ 破折部分を清掃し、細菌の侵入を防ぐ処置を施す
- ✅ 歯科用接着剤を用いてヒビを封鎖し、補強する
- ✅ 最終的に被せ物(クラウン)を装着し、噛む力の負担を分散させる
・口腔内接着法のメリット・デメリット
🔹 メリット
- ✔ 歯を抜かずに済む可能性がある
- ✔ 治療期間が比較的短い
- ✔ 痛みや違和感が少ない
⚠ デメリット
- ❌ 破折の範囲が広いと適応できない
- ❌ 噛み合わせの力が強い場合、再破折のリスクがある
2. 意図的再植(口腔外接着法):一度歯を抜いて接着し、再び植える
・意図的再植とは?
「一度抜いた歯を、もう一度元の場所に戻す」という画期的な治療法です。
- ✅ 歯を慎重に抜歯し、破折部分を確認する
- ✅ 口の外で接着剤を用いて破折部分を修復する
- ✅ 修復した歯を再び元の位置に戻し、固定する
・意図的再植のメリット・デメリット
🔹 メリット
- ✔ 破折部分をしっかりと修復できる
- ✔ 自分の歯をそのまま活かせる
- ✔ 抜歯よりも治療期間が短くなることがある
⚠ デメリット
- ❌ 抜歯時に歯が破損するリスクがある
- ❌ 再植後に歯が定着しない可能性がある
- ❌ 歯根膜の損傷によって、歯が骨とくっつかなくなることがある(吸収性接着)
この治療法が適応されるかどうかは、歯科医師の診断が必要です。
3. 歯周外科治療(クラウンレングスニング):歯茎を調整し、被せ物ができる状態にする
・クラウンレングスニングとは?
歯根破折(歯の根が割れた)が歯茎の中まで及んでいる場合、被せ物(クラウン)を装着できるようにするために歯茎や骨を一部削る外科的処置を行うことがあります。
- ✅ 歯茎を外科的に調整し、破折部分を露出させる
- ✅ 破折部分を修復し、クラウンを装着できる状態にする
- ✅ 噛み合わせの負担を考慮して、補綴(ほてつ)治療を行う
・クラウンレングスニングのメリット・デメリット
🔹 メリット
- ✔ 歯を抜かずに保存できる可能性が高まる
- ✔ クラウン(被せ物)の適合性が向上し、長持ちしやすい
- ✔ 歯茎の状態を整えることで、見た目が自然になる
⚠ デメリット
- ❌ 外科処置が必要なため、治療期間が長くなる
- ❌ 歯を支える骨の削除が必要になるため、適応できるケースが限られる
- ❌ 審美性に影響することがあるため、前歯には適応しにくい場合も
この治療法は、破折した歯をできる限り長く維持するための方法として注目されています。
残念ながら抜歯になった場合の選択肢とは?
歯根破折(歯の根が割れた)の治療において、できる限り歯を保存することを第一に考えます。しかし、破折が深刻な場合や、感染が広がっているケースでは、抜歯が避けられないこともあります。
「歯を抜いた後は、どんな治療方法があるの?」
「自分に合った治療法を選びたい」
このような疑問をお持ちの方に向けて、歯を失った後の治療法である「インプラント」「ブリッジ」「義歯(入れ歯)」の特徴を詳しく解説します。
1. インプラント:天然歯のような噛み心地を再現
インプラントとは?
インプラントは、失った歯の部分に人工歯根(チタン製のネジ)を埋め込み、その上にセラミックの歯を装着する治療法です。
- ✅ 天然歯と同じような噛み心地が得られる
- ✅ 隣の歯を削る必要がない
- ✅ 見た目が自然で審美性が高い
インプラントは、「自分の歯のようにしっかり噛みたい」「見た目を自然にしたい」方に最適な選択肢です。
インプラントのメリット・デメリット
🔹 メリット
- ✔ 天然歯とほぼ同じ感覚で噛める(硬いものも問題なく食べられる)
- ✔ 周囲の歯に負担をかけない(隣の歯を削る必要がない)
- ✔ 顎の骨が痩せにくい(噛む刺激が骨に伝わり、骨の減少を防ぐ)
⚠ デメリット
- ❌ 手術が必要(人工歯根を埋め込む外科手術を伴う)
- ❌ 治療期間が長い(通常3~6ヶ月ほどかかる)
- ❌ 費用が比較的高額(保険適用外のため、自費診療になる)
2. ブリッジ:隣の歯を利用するが、削る必要あり
ブリッジとは?
ブリッジは、抜歯した部分の両隣の歯を支えにして、人工歯を橋(ブリッジ)のようにかける治療法です。
- ✅ 固定式なので、違和感が少ない
- ✅ 治療期間が短く、比較的早く噛めるようになる
- ✅ 入れ歯と比べると安定感がある
「外科手術は避けたいけど、しっかり噛める治療を選びたい」方におすすめです。
ブリッジのメリット・デメリット
🔹 メリット
- ✔ 治療期間が短い(数週間で完了する)
- ✔ 固定式なので違和感が少ない
- ✔ 保険適用のブリッジもあるため、費用を抑えられる
⚠ デメリット
- ❌ 隣の健康な歯を削る必要がある(支えにするため、歯へのダメージが大きい)
- ❌ 支えの歯に負担がかかる(将来的に支えの歯が弱くなるリスクがある)
- ❌ 骨が痩せる可能性がある(抜歯した部分の骨が徐々に減少する)
3. 義歯(入れ歯):手軽だが違和感を感じることも
義歯(入れ歯)とは?
入れ歯は、取り外し可能な人工の歯を装着する治療法です。部分入れ歯と総入れ歯の2種類があり、歯を1本でも失った場合は部分入れ歯を選択できます。
- ✅ 治療が簡単で、比較的短期間で作れる
- ✅ 費用が抑えられる(保険適用のものもあり)
- ✅ 外科手術が不要
「手術は避けたい」「費用を抑えたい」方に向いています。
義歯(入れ歯)のメリット・デメリット
🔹 メリット
- ✔ 手術が不要(装着するだけなので負担が少ない)
- ✔ 保険適用のものがあり、コストを抑えられる
- ✔ 治療期間が短い(通常1ヶ月以内で作製可能)
⚠ デメリット
- ❌ 違和感が出やすい(食事や会話時にズレを感じることがある)
- ❌ しっかり噛めないことがある(硬いものが食べにくい場合も)
- ❌ 定期的な調整が必要(歯ぐきの形が変わるとフィットしなくなる)
歯根破折を防ぐためにできること
歯根破折(歯の根が割れた)は、一度起こってしまうと自然に治ることはなく、適切な治療をしなければ抜歯につながるリスクが高い疾患です。
しかし、事前に予防策を講じることで、歯が割れるリスクを最小限に抑えることが可能です。
特に、「神経を抜いた歯」は歯根破折(歯の根が割れた)のリスクが高く、適切なケアを怠ると早期に破折してしまうこともあります。
ここでは、歯を長持ちさせるための具体的なポイントを解説します。
1. 「神経を抜いた歯」は特に注意!長くもたせるためのポイント
なぜ神経を抜いた歯は脆くなるのか?
歯の神経は、歯に水分や栄養を供給する役割を持っています。
しかし、根管治療(歯の神経を除去する処置)を行うと、歯への血流がなくなり、歯が乾燥し、弾力を失ってしまいます。
また、根管治療後の歯は痛みを感じにくいため、過剰な力がかかっても気づかずにダメージが蓄積しやすいという特徴もあります。
神経を抜いた歯を長持ちさせるためのポイント
- ✅ 詰め物・被せ物でしっかり補強する
- ✅ 歯ぎしり・食いしばりの癖をチェックする
- ✅ 定期的な歯科検診で破折の兆候を早期発見する
「神経を抜いたから終わり」ではなく、適切なケアを続けることが、歯を長持ちさせるカギになります。
2. マウスピースの活用:歯ぎしり・食いしばりを防ぐ
歯ぎしり・食いしばりが歯に与える影響
- ❌ 歯に過剰な力がかかる(通常の噛む力の2~3倍になることも)
- ❌ 長期間の負荷で歯に細かいヒビが入る
- ❌ 神経を抜いた歯がより早く脆くなる
マウスピース(ナイトガード)で予防しよう!
- ✅ 歯ぎしりの力を分散し、歯へのダメージを軽減する
- ✅ 歯根破折(歯の根が割れた)のリスクを抑え、歯の寿命を延ばす
- ✅ 顎関節症や肩こりの予防にもつながる
歯ぎしり・食いしばりが気になる方は、早めに歯科医院で相談しましょう。
3. 被せ物の選び方:金属ではなく、弾力性のある「ファイバーコア」がおすすめ
金属の土台(メタルコア)のリスク
従来の根管治療では、金属製の土台(メタルコア)が使用されることが多くありました。
しかし、メタルコアは非常に硬く、歯と一緒にしならないため、噛む力が集中しやすく、歯根破折のリスクを高めてしまいます。
ファイバーコアなら、歯に優しく長持ち!
近年では、弾力性があり、歯と同じようなしなやかさを持つ「ファイバーコア」が推奨されています。
- ✅ 金属よりもしなやかで、噛む力を分散する
- ✅ 歯との適合性が高く、破折のリスクを軽減できる
- ✅ 金属アレルギーの心配がない
歯を長持ちさせたい方は、ファイバーコアを選択することをおすすめします。
当院のこだわり:「あなたの歯をできるだけ残す」治療
歯根破折(歯の根が割れた)は、多くの歯科医院で「抜歯が必要」と判断されることが多い疾患です。
しかし、すべてのケースで抜歯が必要なわけではありません。
ロータスデンタルクリニックでは、可能な限り歯を残すことを第一に考え、精密な診断と最新の技術を駆使した治療を提供しています。
「本当に抜歯しかないの?」とお悩みの方は、ぜひ当院の治療方針をご確認ください。
1. マイクロスコープを活用した精密治療
歯根破折(歯の根が割れた)の診断や治療には、肉眼では確認が難しい微細なひび割れや破折線を正確に捉えることが不可欠です。
ロータスデンタルクリニックでは、歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」を活用し、従来の肉眼での診断では見逃されてしまうような細かなヒビや破折の状況を詳細に確認します。
マイクロスコープを用いるメリット
- ✅ 肉眼の約20倍の拡大視野で精密な診断が可能
- ✅ 破折線の位置や方向を正確に把握し、治療の適応範囲を広げる
- ✅ 無駄な削除を最小限に抑え、歯の寿命を延ばす
マイクロスコープによる精密治療は、歯をできるだけ残すために欠かせない技術のひとつです。
2. CT診断で正確な破折の位置を把握
歯根破折(歯の根が割れた)の診断は、レントゲンだけでは十分に判断できないことがあります。
なぜなら、破折線が歯根の内側や歯槽骨の奥深くに隠れている場合、通常のレントゲン画像では見えないことがあるからです。
CT(3D立体画像)を活用するメリット
- ✅ 歯根の内部や歯槽骨の状態を立体的に把握できる
- ✅ 破折の範囲がどこまで広がっているのか正確に診断できる
- ✅ 抜歯が本当に必要かどうかを、より詳細に判断できる
東京都品川区不動前・五反田で歯根破折(歯の根が割れた)治療を専門に行う当院では、CT診断を行うことで、破折の状態を的確に評価し、保存治療が可能かどうかを精密に判断します。
「他院で抜歯と言われたけど、本当に抜かなければいけないの?」と悩んでいる方は、CTによる診断を受けることで、別の選択肢が見つかるかもしれません。
3. 最新の接着技術で可能な限り歯を保存する努力を
「歯が割れてしまったら、もう元には戻せないのでは?」と不安に思う方も多いかもしれません。
確かに、従来の歯科治療では歯根破折(歯の根が割れた)が起こった場合は抜歯が一般的でした。
しかし、近年の歯科材料の進歩により、特殊な接着剤を使用することで破折部分を封鎖し、歯を保存できる可能性が高まっています。
最新の接着保存治療
- ✅ 口腔内接着法(破折部分を口腔内で直接接着し、細菌の侵入を防ぐ)
- ✅ 意図的再植法(一度歯を抜き、破折部を接着して再び戻す)
- ✅ 歯周外科治療(クラウンレングスニング)(歯ぐきを調整し、歯を残すための処置を行う)
接着技術を活用するメリット
- ✔ 破折した歯を保存し、抜歯を回避できる可能性がある
- ✔ 早期に適切な処置を行えば、長期的に歯を維持できる
- ✔ 自分の歯を使い続けることで、咬み合わせや審美性を保てる
📍 アクセス
〒141-0031 東京都品川区西五反田3丁目13-11
不動前駅徒歩2分、目黒駅徒歩10分
首都高環状線「五反田出口」すぐそば
📲電話番号
03-6420-3243