売り上げをすべて機材の購入や環境整備に回してしまっているLOTUSの矢野です。
開業して一年はひたすら環境整備に投資したいと思います。
11月になりました。気温や空気感がとても魅力的な時期ですが、毎年そう長くは続きません。
一日一日をかみしめて、季節の機微にも目くばせしながら生きていきたいのですが、
ブログも前回の投稿から気づけば二週間が経ってしまい、、。
文章を綴るとインスピレーションも湧いてきますが、それなりに集中を要しますので、書き始めるのに少々アクセルを踏む必要があります。
書くネタは結構あるのですが、整った文章で残したいので、手つかずのまま時間だけが過ぎてしまいます。
さて10月はいろんなことがありました。
スタッフの入れかえや、デンタルショーでの講演、歯科メーカーとの商談、セミナーへの参加、大学病院での手術見学など。カレンダーを顧みてようやくどんな月だったか思い出します。
歯科最大通販会社のCiメディカルが主催するデンタルショーで講演の機会をいただきました。
この日のテーマは歯科用CTの活用方法について。
一歯単位の診断から、上下顎、頭蓋を含む診断にいたるまで多岐にわたり歯科用CTの活用方法を発表しました。歯科用CTの機能の発展には目を見張るものがあります。画素はどんどん細かくなり、撮影範囲は広がり、放射線量は少なくなり被ばく量も減り、画像処理ソフトの進化により診断の精度は上がっています。それにより、インプラント外科やその他の外科治療の安全性と便宜性は高まっています。CT無くして治療を行うことは想像ができないくらい、CTは便利で効果的な装備になりました。
CTは歯科クリニックで購入する機械の中で最も高価で大きな機械です。
一度購入したら、しばらく買い替えることはありません。
しかしながら、CTに関するセミナーや学問は、メーカー主導のものが多く、正しい客観的な知識を得づらいものとなっています。
もちろん現存しているすべてのCTは、時間ともに高機能化しているため、メーカーによって大きな差があるわけではありませんが、しっかりとそれぞれの機種の強みや弱みを把握して購入・活用にいたるのが良いと思います。
この日はそのような背景も踏まえて、基本的な内容から、応用的な内容まで発表させていただきました。
セミナーへの参加
根管治療のセミナーに参加しました。
3日のコースですが、情報量が非常に多くありがたいです。
根管治療は歯の寿命を延ばすうえで非常に重要な処置になります。
根管内の治療は肉眼で確認できないことがほとんど。
昔は手の感覚で治療をすることも多かったですが、近年では歯科用顕微鏡や根管治療用のモーター・ファイルが開発されているため、治療の大きな助けになっています。
しかしながら、根管治療の学問は非常に複雑で厚みがあり、
基礎から手技までゴールデンスタンダードをしっかり学ばないと、すべての症例に対応するのが難しい。
本コースで学んだことを日常臨床に活かしたいと思います。
大学病院での手術見学
定期的に東京女子医科大学口腔外科の手術見学に行っています。
普段見れないような大規模な手術の見学です。
今月は、矯正治療を成功に導くための上下顎骨切り手術。
これが、まぁ衝撃的でした。
顎の骨格的過成長、劣成長を手術で治すというコンセプトなのですが、
想像以上の術式で記憶に残り続けるレベルです。
特に上顎骨の骨切り術は、鼻腔下から、側方は口蓋上部を水平に離断していくため大手術になります。
手術室で全身麻酔の元、7-8人のスタッフで行われます。
我々が日常臨床で行っている顎骨移植や、上顎洞手術とは次元が違います。
上あごが完全に頭蓋骨から切離され、骨短縮された後に、復位固定される過程はすざまじいものがありました。同じ歯科医師でもここまで医科的なアプローチをされているのだなと感じました。
重要な血管と神経さえ傷つけなければ、人体はまたもとのように修復、再生をしていくということを知れたのが一番の収穫でした。
普段の臨床に活かせるかどうかはわかりませんが、今後も知見はどんどん広げていきたいと思います。
そんなこんなで濃密な10月でして、一日が一週間のようで一週間が一日のようであります。
11月はさらにいい月にしたい。開業してちょうど半年になる月なので、何かしらの成長を形として残したいと思っています。
新しいスタッフも来年から3名入社することとなり、にぎやかになります。
教育マニュアルの改訂や院内環境整備を進めていきたいと思います。
Challenge.
そういえば、プランターの植物も夏の間に育ちすぎまして、あわやファサードの天井につきそうになっていましたので、プロに剪定してもらいました。
この見事な育ちっぷり。
ドライプラントもここまで成長速度が速いとは思っていませんでした。
散髪した後のようにすっきり。
私もそろそろ散髪に行かねば。。
LOTUS 矢野