
はじめに
「深い虫歯なので神経を取りますね」と言われた瞬間、不安で頭が真っ白になった――そんなご経験はありませんか?
歯の神経(歯髄)は栄養や免疫細胞を送り届ける“命綱”のような存在。抜髄してしまうと歯は水分を失い、時間とともにもろくなって破折のリスクが高まります。そこで近年注目されているのが神経保存をめざす虫歯治療。削る量を最小限に抑えつつ、細菌感染はしっかり封じ込める「MI(Minimal Intervention)」という考え方です。
なぜ神経を残したいのか
- 歯の強度を保てる
神経を抜いた歯は枯れ木のように乾き、噛む力に耐えられず割れやすくなります。 - 治療の連鎖を防ぐ
根管治療 → 土台 → クラウン…と続く大掛かりな処置を回避でき、結果として通院回数も費用も抑えられます。 - 知覚が残る安心感
冷たい・熱いといった刺激を感じ取れるため、再発があっても早期に気づきやすいのです。
LOTUS DENTAL CLINICの神経温存フロー
ステップ | ポイント | 期待できる効果 |
---|---|---|
ラバーダム+拡大視野 | マイクロスコープで虫歯の境界を見極め、唾液中の細菌侵入をブロック | 無菌的に最小限だけ削る |
う蝕検知液&硬軟判別 | 感染象牙質だけを染め出し、健全象牙質は温存 | 削り過ぎ防止で神経への刺激を減少 |
ステップワイズ除去 | 一度で削り切らず、間隔を空けて細菌活動を評価 | 神経炎症の沈静化を待って保存率アップ |
MTA・バイオセラミック封鎖 | 高い封鎖性・抗菌性を持つ材料で歯髄面を保護 | 二次象牙質形成を促進し、長期安定 |
術後モニタリング | 電気歯髄診・温度テストで神経の生存を確認 | トラブルを早期発見し、迅速対応 |
よくいただくご質問
- Q. 痛みが強い場合でも神経は残せますか?
- A. 激しい自発痛や腫れがあると厳しいこともありますが、初期の炎症なら温存できる可能性があります。
- Q. 通院回数はどのくらい?
- A. ステップワイズ法を採用する場合、1〜3か月の経過観察を含めて計3〜4回が目安です。
- Q. 保険診療でできますか?
- A. ラバーダムやMTAは自費になりますが、長期的な歯の寿命と再治療コストを考えると結果的にメリットは大きいと考えています。
まとめ――早めの相談が未来の歯を救う
虫歯が神経に近いほど治療選択肢は狭まり、タイミングが遅れるほど抜髄以外の道が残りにくくなります。
「もしかして深い虫歯かも?」「できれば神経を残したい」と感じたら、放置せずにご相談ください。LOTUS DENTAL CLINIC 不動前では、CT画像とマイクロスコープを駆使した精密診断で神経保存の可能性を見極め、あなたの歯の“いのち”を守ります。
電話・WEB予約フォームからお気軽にお問い合わせを。
早めの一歩が、10年後も笑って噛める未来につながります。
📍 アクセス
〒141-0031 東京都品川区西五反田3丁目13-11
不動前駅徒歩2分、目黒駅徒歩10分
首都高環状線「五反田出口」すぐそば
📲電話番号
03-6420-3243