
最近「歯がグラグラする」と感じていませんか?
鏡を見たとき、あるいは歯を磨いているときに「なんだか歯が揺れる気がする…」と感じたことはありませんか?
 その違和感、実は歯周病や噛み合わせのトラブルのサインかもしれません。
痛みがなくても、「グラつく」状態を放置すると、歯を支える骨(歯槽骨)が次第に溶け、最終的には自然に歯が抜けてしまうこともあります。
 歯を支える土台が弱くなると、他の歯にも負担がかかり、連鎖的に問題が広がることも少なくありません。
放置すると進行する「悪循環」
歯がグラグラする原因の多くは、歯周病の進行です。
 歯周病は、歯と歯ぐきの間にプラーク(細菌の塊)がたまり、炎症を起こす病気。進行すると歯を支える骨が溶け、歯が動きやすくなります。
さらに見逃されがちなのが、「噛み合わせ(咬合)」の影響です。
 噛む力は1本あたり20〜30kgにも達することがあり、一部の歯だけに負担が集中すると、揺れを加速させる原因になります。
 つまり、歯周病で骨が弱った状態に、噛み合わせのズレが加わると——
👉 「歯が動く → 負担が増える → さらに骨が減る」
 という悪循環に陥るのです。
また、歯が動くと噛み合わせが変化し、顎関節への負担や咀嚼バランスの乱れにもつながります。
 放置すればするほど、治療が複雑になるのがこの症状の特徴です。
まずは「原因の見極め」が第一歩
歯がグラグラしていると感じたとき、最も大切なのは「なぜ動いているのか」を正確に把握することです。
歯周病が主な原因であれば、歯周ポケットの検査やレントゲン・CT検査によって、歯槽骨の吸収度を確認します。
 噛み合わせが関係している場合は、上下の歯の接触状態を調べ、咬合調整やマウスピースによる保護が検討されます。
また、歯ぎしり・食いしばりが強い方では、就寝中の無意識な圧力が歯を揺らす一因となることもあります。
 この場合、ナイトガード(マウスピース)の使用によって歯を守ることが可能です。
歯を支える“土台”を整える治療
進行した歯周病では、歯ぐきの奥深くにたまった歯石や細菌を徹底的に除去する「スケーリング・ルートプレーニング」や、
 必要に応じて外科的に感染組織を取り除く歯周外科治療を行います。
近年では、骨の再生を促す再生療法(GTR法・エムドゲイン法など)も選択肢の一つとして用いられることがあります。
 こうした治療によって、「歯を支える力」を取り戻すことが可能です。
また、治療後も定期的なメンテナンスと正しいブラッシング習慣を継続することで、
 再発や進行を防ぎ、歯を長く安定させることができます。
噛み合わせのバランスを整える
歯周病の治療と同時に、噛み合わせの調整も非常に重要です。
 たとえば、1本だけ高く当たっている歯を少し削合して均等に力を分散させたり、
 複数の歯が欠損している場合にはブリッジ・入れ歯・インプラントなどでバランスを再構築することもあります。
「噛み合わせ」は見た目ではわかりにくいものの、
 全身の健康にも影響する大切な要素。
 歯周治療と並行して行うことで、より安定した結果を得られます。
■まとめ:早めの受診が“歯を守る最善の選択”
歯がグラグラしているのを「年齢のせい」「仕方ない」と放置してしまうと、
 取り返しのつかないところまで進行してしまうことがあります。
しかし、早期の診断と適切な治療・噛み合わせの見直しによって、
 歯を残せる可能性は十分にあります。
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