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私は小さい頃から生き物や人体が大好きで、大きくなったら医療人になりたいと思っていました。歯科医師を目指した理由は、歯科医療は医療行為の中でもマイナスの状態をゼロにするだけではなく、プラスにすることができると感じたからです。
歯科医師になってからは、歯周組織のダイナミックな変化や、組織学的、細胞学的な面白さに強く惹かれ、東京医科歯科大学歯周病学分野に入局しました。博士課程では骨代謝や骨再生に関する研究を行い、論文の執筆活動や国内外での発表を行うことができました。この研究経験は、骨の移植や再生療法、インプラント外科手術を行う上で、非常に役立っています。歯周病学分野では、歯周病の基本治療から、再生療法や歯周形成外科などの歯周専門治療までを広く行い、多くの患者様と向き合ってきました。
医局を退局して以降は都内のインプラント専門クリニックにて院長として勤務し、インプラント治療を数多く経験しました。大規模な骨再建が必要な難症例や、全顎的なインプラント治療、全身管理も含めて総合的に体得しました。毎日のようにインプラント治療を行い、骨再生治療と向き合う日々でした。その後、都内の歯周病専門クリニックで勤務をし、全国から集まる重度歯周病患者に対し、全顎的歯周治療や再建治療を含めた高度先進歯科治療を日々行いました。
これらの勤務経験の中、患者様の10年-20年後のお口の健康を守るために必要な診断の精度、治療の精度、細やかなケアシステムなどについて徹底して学びました。なぜ人は歯を喪失していくのか、なぜ再治療が必要になるのか、歯を失うリスクから逃れる術はあるのか、どのようにすれば、長期にわたりお口の健康を守ることができるのか。長期的なお口の健康を達成するためには、三つのことを守らなくてはいけません。①精密な診査診断 ②精密で的確な歯科治療 ③患者様自身の意識と行動改革です。精密な診査診断を行うためには、レントゲンや口腔内写真の記録、歯周組織検査などの検査記録が非常に大切です。当院では、可能な限りすべての資料を揃え、リスクを分析し、お口の健康を脅かすリスク因子をコントロールしていきます。また、精密で的確な歯科治療を行うための設備を完備しています。最先端のCTや手術機器、歯科用顕微鏡などを用いています。最後に患者様自身にお口の健康の主人になっていただけるように、視覚的な説明資料も充実させています。これらの命題と向き合いながら、数多くの論文を読み漁り、また、行動科学、栄養学、心理学や芸術学まで広く学び続けてきました。
このように専門的歯科治療から一般的歯科治療にいたるまで幅広い経験をしてきましたので、多様な患者様の多様なニーズに応えることができると考えています。地域の患者様に対し、質の高い治療を行うことを第一の目標とし、それに加えて専門治療を求められ遠方から来られる患者様に対しても最適な場を提供したいと考えております。当院が、少しでも皆様の健康に寄与できることを願っています。
LOTUSという言葉の意味
LOTUSは蓮です。泥の中で清らかな花を開くことから、清い心という意味を持ち、仏教では神聖な花とされています。また、休養や癒しという意味も持っています。2020年は世界的パンデミックが流行し、多くの方々の命が脅かされ、経済活動は停滞し、人々は生活環境の変化を余儀なくされました。それと呼応するように地政学的摩擦は高まり緊迫した状態が続いていました。日本全体が自粛し、沈んでいたようにも思えます。そのような中、開催された東京オリンピックの開会式をテレビ中継で眺めていました。聖火ランナーが聖火を灯す直前に、富士山をイメージした山のいただきに置かれた球体が、回転しながらゆっくりと蓮のように開いていったのです。その光景にひどく感動しました。沈んでいた心が軽くなりました。その瞬間にクリニックの名前が決まったわけです。医院環境としては、患者様が感じられるストレスを最小限にし、また肩の荷が下りるような心地よい癒しの環境を創るために、接遇教育から内装に至るまで徹底してこだわっています。
LOTUS DENTAL CLINIC 院長矢野 孝星