LOTUSの矢野です。
とにかく暑い日が続いております。
こんなに暑いと8月はどうなってしまうのでしょうか?
口腔内写真
当院では、精密な診査診断を行う一貫として、患者様の口腔内写真を撮影しております。
全く歯科疾患がない方は別として、少しでもむし歯や歯周病などの歯科疾患、治療が必要な歯列不正がある場合は、口腔内写真を記録として撮っています。
歯科用のカメラで撮影しているわけではなく、いわゆる一般的な一眼レフで撮影しています。
普段はニコンの一眼レフに、マクロレンズ(Tamron 90mm)をつけたものに、接写用のリングストロボをつけています。
口腔内写真は手際よく撮れるようになるまでに時間がかかりますが、一度慣れてしまえば、楽に撮影を行えます。
通常は、このように、正面観、側方面観、咬合面観の5面観で撮影をしています。
側方と咬合面観はミラー(鏡)を入れて撮っています。できるだけ横から、上から見えるように工夫して撮っています。
規格写真ですから、撮影の角度やシャッター速度、ISO値、絞り、ホワイトバランスなどの基本設定は固定して、変えないようにしてます。
これの口腔内写真により、歯並びや、むし歯、歯ぐきの健康状態、詰め物や被せものの劣化状態、その他の粘膜疾患などを確認することができます。
治療前後の記録を残すことで、治療の経過もたどることができ、欠かせない資料になっています。
当院では5枚しか撮っていませんが、私の前職場では、すべての患者さんで20枚の撮影をしていました。
本当にすごい。。
前歯部審美用写真
通常の口腔内写真に加えて、審美歯科の症例の際は、さらに描出力の高い撮影機械で撮影しています。
こちらはキャノンのフルサイズミラーレス一眼にマクロレンズ(canon 100mm L lens)をつけています。
いままではキャノンの純正のサイドストロボを使用していたのですが、光量が不安定になるときがあり、ポートレート用のストロボを二台、サイドのブラケットに設置し、光源としています。光が硬いと、白飛び(ハレーション)を起こすため、ディヒューザーを使用し、柔らかい光にしています。
欠点はとにかく重い。。
筋トレをしているのかというくらい重いです。
この機材の設定で撮影をすると、歯の形態や、角度、くちびるの重なり方なんかもしっかり立体的に記録できるので、やはり横からの光源は貴重だと思います。
では果たしてここまでして歯の写真を綺麗に撮る必要があるのでしょうか?
そこで先程の設定で撮った下の写真から何がみえるでしょうか?
歯?歯ぐき?
実は、歯と歯ぐき以外にも多くの情報が確認されます。
こんなにもたくさんの情報がわかるわけです。
光の角度や画素、絞りやISO値に影響されて、記録写真はいい写真になったり悪い写真になったりします。
当院では、記録と検査に重きをおいておりまして、患者様にはお手数をおかけしますが、どうぞお付き合いいただければ。
LOTUS 不動前 矢野