各業者との打ち合わせを煮詰めていく中で初めてわかったことがたくさんあります。
歯科の業界は、開業サポートがかなり手厚い。
銀行の融資から機材の購入まで、ディーラーを介せば流れるように進みます。
今回は縁あって大手ディーラーと一緒にお仕事をさせていただく運びとなりました。
担当の方は、開業のビジョンやテイストを細かく汲み取ってくださり、深く理解してくださっています。
この担当者なくしてここまでスムーズに進行していません。
診療の傍ら、4−5つの内容を同時進行させるのはとても大変なことです。
WEBページの打ち合わせ、スタッフ採用、機材選定、融資面談、内装打ち合わせ、行政への届け出などなど。猫の手も借りたいくらいです。基本的には、開業を進めていく上で学ぶことが山程あり、限られた時間の中でゆっくり時間をかけて吟味する余裕があまりありません。なぜなら物件を選定してから最短で開業を目指すからです。契約締結と同時に家賃が発生するからです。ですのであまり経験がない私にとっては、ディーラーと進めていくのが最善のカタチだったと思います。大手のメーカーや地銀とのパイプが強く、内装業者の斡旋などもしてくれるので、カタイです。
もちろん様々な開業の仕方はあります。
メーカーと組むのもよし。コンサルと組むのもよし。
はたまたオール自分でやりきるのもよしです。
経験がある先生は全部自分でやりきります。前職の木村理事長がそうでした。
あの方は本当にすごい。超人的な動きをされます。
診療の合間に採用面接、WEBページ管理、新規開業、全てこなされていました。
同年で都内に2医院開業もされていました。
自分で動かれるので開業資金はかなり抑えることができます。
自分が分院長として渋谷院の開業に携わったときは、相場の6-7割の費用で開業できました。
2000万〜3000万円のコストカットです。
これはかなり大きい。余剰分を人件費や広告費に回せます。
借り入れ額も少ないので月々の返済額も抑えられます。
ただし、自分で全部できる人の方がレアです。
木村理事長は物件も自分で検索されているので、もはや常人の理解の範囲を越えています。
そうやっていろんな開業のカタチを見ながら、
コストの側面はかなり重要なポイントになる一方で、同じくらい重要なポイントがあると私は思います。
「誰とずっと一緒に働きたいか」ということです。
結局、長期的な視点でみると、一緒に働きたいと思う人と組むのが良いです。
では一緒に働きたいひととはどんな人でしょうか?
それぞれの一緒に働きたい人像があると思います。
私にとっては、楽しい人やかっこいい人、イケてる人ではなく、「まじめな人」です。
長い目でみると、コストを越えた価値があります。そう信じています。
LOTUS 矢野