LOTUSの矢野です。涼しくなってきました。ここから一気に秋に向かっていきます。
8月末で開院して3カ月が経ちました。
開院前の天井からの漏水トラブルも忘れてしまうほどにいろんなことを経験しました。
内覧会から始まり、一般診療にオペ、クリニックの環境整備も怠らず、勉強会やスタッフミーティングも行いました。
開業してから3カ月が最もいろんなことがあると聞いていましたが、まさにその通りだなと感じています。
渋谷のクリニックを分院長として立ち上げたときは、雇われドクターでしたので、まだそこまで広い視野で物事を決定できませんでした。
今回は、小規模ながらも治療の流れや、院内環境整備、スタッフの福利厚生、マーケティングなど多岐にわたりケアしていきましたので、脳がいつも膨らんでいる状態でした。すべて前向きな悩みなのですが、悩みはつきません。
そして脳が煮詰まっていると、いろんな抜け漏れが出てしまいます。
そういう抜けや漏れにいつもスタッフが気づいてくれまして、穴は埋まり、土台がすこしずつ固くなっていくのを感じます。
3カ月が終わってまず最初に思ったことは、「大きな事件事故なく無事に終わってよかった。」ということです。
支えてくれるスタッフに感謝です。
まだまだ未熟なシステムをさらに良いものにするために必要なのは、クリニックの哲学(フィロソフィー)です。
メジャーな問題からマイナーな課題にいたるまで、無数の決定をくださないといけないのですが、その時の判断基準をどこにおくのか。それはフィロソフィーだと思います。
恩師である清水先生からは、いつもこのことを教わりました。
「近道はない。正しいことを正しくやる。これがまわりまわってクリニックと患者さんのためになる」
資料どりも診断も妥協せずにしっかりやる。
基本治療もしっかりやる。メンテナンスもクリーニングも時間ととってしっかりやる。
スタッフ教育もしっかりやる。自身も知識と技術の研鑽を怠らない。学会や勉強会に参加し続ける。
採算はあとから考える。
正しいことを選択するのは勇気がいります。楽で合理的な近道や迂回路は意外と多い。
我々がやっていることは、根本的にはビジネスではなく、アートでもなく、医療。
LOTUSはこの場所でずっと長く構えていきますので、長きにわたり地域の健康に貢献できるクリニックになりたい。
日々自問自答をしながら、自分のフィロソフィーも固まっていくのを感じております。
今後ともLOTUSをどうぞよろしくお願いします。
LOTUS 矢野