成長と進化は痛みを伴うのか。
自己研鑽や修行というと、痛みを受容しつつ、自らに負荷をかけながら、
許容力や体験、そして知識を拡大していくという印象があります。
我々のような手先を使った医療従事者というのは、歯科医学の追求のみならず、
実際に正確な診断と精密な医療行為を行なっていく職種でありますので、
知識、そして技術、さらには心の面での成熟が要されるわけです。
その過程は、まさに自己研鑽。
日々の自己内省と研鑽の先に、より理想的な医療行為の提供があるわけです。
ではその過程の上に楽しさは存在するのか。
楽しさとはなんなのか。
それは「遊びであり好奇心」であると、「進化思考」という本に記されていました。
生物の進化の秘密を図式化すると、
変異と適応の連続であると。
そしてこの変異というのが新しいことにチャレンジする。
そしてポジティブに楽しみながら体験や知識を拡大していくということになります。
その中で出てきた成果物に対して、フィードバックを課しながら、最適化していくという過程が
進化している、成長しているという状態であるということだそうです。
物事を楽しんでいる人には勝てない。
趣味を仕事にしている人は強い。
このような言葉あるように、成果物が優れているから楽しいのではなく、
まさに日々の成長過程こそが楽しむべき対象であるということ。
代表の川名部先生(前列右側)と新開先生(二列目一番左)と一緒に運営しているEL会(Enjoy Learning)はまさにこのコンセプトを実践している勉強会です。首都圏在住の若手のドクターが集まり、知見とネットワークを広げています。
この勉強会がとにかく楽しい。そして熱い。
コロナの影響で、対人の機会が極端に少なくなり、人と人が楽しみながら交流する機会が減りました。
さらにはオンラインウェビナーコンテンツが大量に溢れている時代に突入。若手からベテランまで、学習機会がほぼ平等になり、情報格差がなくなりました。インプットの時間が増えてアウトプットの時間が減る。
交流も減り、熱量の交換がなくなり、伝承が減ったため、知識整理は意外と非効率的になりました。
そのような時代的背景を受け入れつつ、我々が出した結論は、熱量が高い人同士で集まって学習を極限まで楽しもうという考えです。
学びをエンタメに。
LOTUS 矢野