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歯根端切除は最後の手段?抜歯と言われた歯を残せるケースと判断基準

歯根端切除は最後の手段?抜歯と言われた歯を残せるケースと判断基準|LOTUS DENTAL CLINIC 不動前|東急目黒線「不動前駅」の歯科

歯根端切除は最後の手段?抜歯と言われた歯を残せるケースと判断基準

  

 

抜歯と告げられたときに感じる不安と迷い

 

 

「本当に抜くしかないのか?」という戸惑いと疑問

歯科医院で「抜歯が必要です」と説明を受けたとき、多くの方がまず感じるのは戸惑いと不安です。特にこれまで大きな症状がなかった場合や、突然の診断であればなおさら、「本当に他の方法はないのか」と疑問を抱くのは自然な反応です。歯科治療において抜歯は一つの選択肢であり、感染の広がりや歯の破折など、保存が難しいと判断された場合に提案されることが多い治療です。しかし、その判断は症例の状態や診断方法、歯科医師の専門領域によっても異なることがあります。例えば、歯根の先に炎症がある場合には、通常の根管治療では改善が難しいケースでも、歯根端切除といった外科的な処置によって歯を残せる可能性が検討されることもあります。そのため、一度の診断だけで結論を出すのではなく、状況を正しく理解することが大切です。

 

できれば自分の歯を残したいと願う心理

多くの患者様が「できる限り自分の歯を残したい」と考えるのは、ごく自然な感情です。天然歯は噛み心地や感覚の面で優れており、長年使ってきた自分の歯には愛着もあります。そのため、抜歯という選択は心理的な抵抗を伴いやすいものです。また、抜歯後にインプラントやブリッジ、入れ歯といった治療が必要になる可能性を考えると、「できるだけ避けたい」と感じる方も少なくありません。一方で、歯を残すことが必ずしも最良の選択になるとは限らず、無理に保存を試みることで周囲の歯や骨に悪影響を及ぼす場合もあります。重要なのは、「残すこと」そのものではなく、「長く安定して機能するか」という視点です。歯根端切除を含めた保存治療は、その可能性を広げる一つの選択肢ですが、適応の見極めが重要になります。

 

セカンドオピニオンを考え始めるきっかけ

抜歯の説明を受けた際、「他の歯科医院の意見も聞いてみたい」と考える方は少なくありません。これは決して特別なことではなく、医療においてはご自身が納得して治療を選択するための大切なプロセスです。特に歯を残せる可能性について不安や疑問がある場合には、根管治療や歯根端切除などの保存治療に詳しい歯科医師に相談することで、別の視点からの判断が得られることがあります。セカンドオピニオンでは、現在の歯の状態や治療の選択肢、それぞれのメリット・デメリットについて客観的に説明を受けることができるため、判断材料が増えるという利点があります。ただし、すべての症例で結果が変わるわけではなく、複数の医師が同様に抜歯を勧めるケースもあります。その場合でも、「なぜ抜歯が必要なのか」を十分に理解することが、納得のいく治療選択につながります。

 

 

 

なぜ抜歯と診断されるのかを理解する

 

 

歯を残せないと判断される主な原因とは

歯科医師が抜歯を提案する背景には、いくつかの明確な医学的理由があります。主な目的は、感染の拡大を防ぎ、口腔全体の健康を守ることです。例えば、歯の内部や周囲に強い炎症が広がっている場合や、歯を支える骨の吸収が進行している場合には、保存が難しいと判断されることがあります。また、歯の構造自体が大きく損なわれているケースでは、修復しても長期的な機能維持が困難と考えられることもあります。こうした判断は、単に「今残せるかどうか」ではなく、「今後も安定して使い続けられるか」という視点で行われます。一方で、歯の根の先に限局した病変であれば、歯根端切除といった外科的な方法により、保存の可能性が検討される場合もあります。そのため、抜歯と診断された理由を具体的に理解することが重要です。

 

歯の保存が難しくなる代表的な状態(感染・破折など)

歯を残すことが難しくなる代表的な状態として、まず挙げられるのが重度の感染です。根管内の細菌感染が長期間続き、根の先に膿の袋(根尖病変)が形成されている場合、通常の根管治療だけでは十分な改善が見込めないことがあります。このようなケースでは、歯根端切除によって感染源を外科的に取り除く方法が検討されることもありますが、病変の大きさや周囲の骨の状態によって適応は限られます。また、歯根破折も保存が難しい状態の一つです。特に歯の根に縦方向のヒビが入っている場合、細菌が内部に入り込みやすく、再発を繰り返すリスクが高くなります。そのほか、重度の歯周病によって歯を支える骨が大きく失われている場合も、長期的な安定が見込めず、抜歯が検討されることがあります。

 

診断基準は医院ごとに違うのか

「同じ状態でも、歯科医院によって判断が違うのではないか」と感じる方も少なくありません。実際、診断の基本となる考え方は共通していますが、どこまで保存を試みるかという判断には一定の幅があります。これは、歯科医師の専門分野や経験、使用できる設備、治療方針の違いなどが影響するためです。例えば、精密な根管治療や歯根端切除といった外科的処置に対応している医院では、より保存の可能性を検討するケースもあります。一方で、全身状態や治療後の予後を重視し、早期に抜歯を選択する方針も医学的には合理的な場合があります。重要なのは、どの判断が正しいかを単純に比較するのではなく、それぞれの説明を理解したうえで、ご自身の価値観や希望と照らし合わせて選択することです。そのためにも、疑問がある場合は遠慮せず質問し、必要に応じてセカンドオピニオンを活用することが大切です。

 

 

 

歯根端切除とはどのような治療か

 

 

歯の根の先だけを外科的に取り除く仕組み

歯根端切除とは、歯の根の先端(歯根端)に生じた感染や炎症の原因部分を、外科的に取り除く治療法です。通常の根管治療では、歯の内部から細菌感染を除去しますが、それでも改善が見られない場合に選択されることがあります。具体的には、歯ぐきを切開して骨の一部を開き、感染源となっている歯根の先端と周囲の病変組織を直接取り除きます。その後、歯の内部に逆方向から薬剤を詰めて密閉することで、再感染のリスクを抑えます。この処置により、歯を抜かずに保存できる可能性が残される点が特徴です。ただし、外科処置であるため、すべての症例に適応できるわけではなく、歯や周囲の組織の状態を十分に評価したうえで慎重に検討されます。

 

通常の根管治療との違いと位置づけ

歯根端切除と通常の根管治療は、いずれも歯の内部感染を取り除くことを目的としていますが、そのアプローチには大きな違いがあります。根管治療は、歯の上部から器具を用いて感染した神経や組織を取り除き、内部を清掃・消毒する方法です。一方、歯根端切除は、歯の外側からアプローチし、根の先に残った感染源を直接除去する外科的処置です。一般的には、まず根管治療が優先され、それでも症状や病変が改善しない場合に、次の選択肢として歯根端切除が検討されます。つまり、歯根端切除は「最初から行う治療」ではなく、「保存の可能性を広げるための追加的な手段」として位置づけられています。このように段階的に治療を検討することで、歯を残せる可能性を見極めていきます。

 

適応となるケースと適応外となるケース

歯根端切除が適応となるかどうかは、歯の状態や周囲の組織の状況によって大きく左右されます。適応となる代表的なケースとしては、根管治療を適切に行っても改善しない根尖病変や、被せ物や土台が外せないため再治療が難しい場合などが挙げられます。また、根の形態的な問題により、内部からの処置だけでは感染を完全に除去できないケースでも検討されます。一方で、歯根に大きな破折がある場合や、歯を支える骨が著しく失われている場合には、歯根端切除を行っても長期的な安定が見込めないため、適応外となることがあります。さらに、全身状態や治癒力も判断材料の一つとなります。このように、歯根端切除は有効な選択肢の一つではありますが、すべてのケースで適用できるわけではなく、総合的な診断が重要です。

 

 

 

 

歯を残せる可能性があるケースとは

    

 

再治療で改善が見込めるケース

一度「抜歯が必要」と診断された歯であっても、すべてが保存不可能というわけではありません。特に過去に行われた根管治療が十分でなかった場合には、再治療によって改善が見込めるケースがあります。根管内に細菌が残存していたり、複雑な根の形状により処置が不十分であった場合、適切な器具や拡大視野を用いた精密な再治療によって、感染源を除去できる可能性があります。また、被せ物や土台の適合不良が原因で再感染している場合も、補綴物のやり直しを含めた治療によって状態が改善することがあります。このようなケースでは、すぐに歯根端切除に進むのではなく、まずは再度の根管治療が検討されることが一般的です。重要なのは、現在の状態が「再治療で対応できる段階なのか」を適切に見極めることであり、その判断には精密な診査と診断が不可欠です。

 

外科的アプローチが有効とされる条件

通常の根管治療や再治療を行っても症状が改善しない場合、外科的な方法である歯根端切除が有効となることがあります。特に、根の先に限局した病変が存在し、歯の上部からのアプローチでは感染源に到達しにくいケースでは、この方法が検討されます。また、すでにしっかりと装着された被せ物や土台を外すことで歯の破折リスクが高まると判断される場合にも、外科的アプローチが選択肢となることがあります。ただし、歯根端切除が適応となるためには、歯の根の長さや形態、周囲の骨の量が一定程度保たれていることが重要です。さらに、術後の治癒が見込めるかどうかも判断材料となります。このように、歯根端切除はあくまで条件が整った場合に有効とされる治療であり、すべての症例に適用できるわけではありません。

 

歯周組織や骨の状態が与える影響

歯を残せるかどうかの判断において、歯そのものの状態だけでなく、歯を支える歯周組織や骨の状態も非常に重要な要素となります。たとえ歯の内部の感染がコントロールできたとしても、周囲の骨が大きく失われている場合には、歯を安定して機能させることが難しくなります。特に進行した歯周病では、歯の動揺が強くなり、保存しても日常的な咀嚼に耐えられない可能性があります。また、歯根端切除を行う際にも、術後に骨が再生するための環境が整っているかが重要です。骨の量や質、血流の状態などが良好であれば、治癒が期待できる一方で、条件が不十分な場合には予後に影響を及ぼすことがあります。このように、歯の保存可否は単一の要素で決まるものではなく、歯と周囲組織を含めた総合的な評価が必要とされます。

 

 

 

歯根端切除のメリットと注意点

 

 

自分の歯を維持できる可能性がある点

歯根端切除の大きなメリットは、抜歯を回避し、自分の歯を残せる可能性がある点です。天然歯は、噛んだときの感覚や力の伝わり方において優れており、周囲の歯への負担を分散できるという特徴があります。そのため、可能であれば残したいと考える方が多いのも自然なことです。通常の根管治療では改善が難しい場合でも、歯根端切除によって根の先に残った感染源を直接取り除くことで、症状の改善が期待できるケースがあります。また、すでに装着されている被せ物や土台を大きく壊さずに治療を進められる点も、状況によっては利点となります。ただし、すべての症例で長期的な維持が可能とは限らず、歯の状態や周囲組織の条件によって結果は異なります。そのため、メリットだけでなく、適応条件を十分に理解したうえで検討することが重要です。

 

外科処置に伴うリスクや限界

歯根端切除は外科的な処置であるため、一定のリスクや限界が伴います。処置後には一時的な腫れや痛みが生じることがあり、個人差はありますが数日程度続くことがあります。また、歯の根の先端を切除することで、歯の支持構造が一部失われるため、歯の長さや安定性に影響を及ぼす可能性もあります。さらに、すべての感染を完全に除去できるとは限らず、再発のリスクが残るケースもあります。特に歯根にヒビや破折がある場合、歯根端切除を行っても根本的な解決に至らないことがあります。このように、歯根端切除は有効な選択肢の一つではあるものの、万能な治療ではありません。事前にリスクや限界について十分な説明を受け、ご自身の状況に照らして慎重に判断することが求められます。

 

治療後の経過観察が重要な理由

歯根端切除後は、処置そのものだけでなく、その後の経過観察が非常に重要になります。術後は、感染が再発していないか、骨が適切に回復しているかを定期的に確認する必要があります。特に歯の根の先にあった病変部分は、時間をかけて骨が再生していくため、短期間で結果を判断することはできません。レントゲンなどの画像診断を通じて、数ヶ月から年単位で経過を追うことが一般的です。また、噛み合わせの状態や日常的な負担も予後に影響を与えるため、必要に応じて調整が行われることもあります。さらに、適切なセルフケアを継続することも、再感染の予防において重要な要素です。このように、歯根端切除は「治療して終わり」ではなく、その後の管理を含めて初めて効果が期待される治療であるといえます。

 

 

 

抜歯を選択した方がよいケースもある

 

 

保存にこだわることでリスクが高まる場合

「できるだけ歯を残したい」というお気持ちは自然なものですが、状態によっては無理に保存を試みることで、かえってリスクが高まることもあります。例えば、感染が強く広がっている歯を残し続けると、周囲の骨や隣接する歯にまで影響が及ぶ可能性があります。また、繰り返し治療を行うことで歯質が弱くなり、最終的に破折のリスクが高まることもあります。歯根端切除などの保存治療は有効な選択肢となる場合もありますが、適応を超えて無理に行うことで、結果的に治療期間が長引き、患者様の負担が大きくなるケースも見られます。重要なのは、「残すこと」が目的になってしまわないようにすることです。口腔全体の健康を守るという視点から、時には抜歯を選択することが、結果としてより良い選択となる場合もあります。

 

歯根破折や重度の骨吸収があるケース

歯を残すことが難しい代表的な状態として、歯根破折と重度の骨吸収が挙げられます。特に歯の根に縦方向のヒビが入る「歯根破折」は、細菌が内部に侵入しやすく、感染を繰り返す原因となります。このようなケースでは、歯根端切除を行っても根本的な解決にはならず、再発のリスクが高いため、抜歯が検討されることが一般的です。また、歯周病などによって歯を支える骨が大きく失われている場合も、歯の安定性が確保できず、日常的な咀嚼に耐えられない可能性があります。これらの状態では、無理に保存を試みるよりも、抜歯後に適切な治療(インプラントやブリッジなど)を行うことで、機能回復を図る方が望ましいと判断されることがあります。

 

長期的な予後を考慮した判断の重要性

治療方針を選択する際には、「今残せるかどうか」だけでなく、「将来的にどのような状態が維持できるか」という視点が重要になります。一時的に症状が改善しても、再発を繰り返すような状態であれば、結果的に治療回数が増え、歯や周囲組織への負担が蓄積してしまいます。歯根端切除も含めた保存治療は、適切な条件下であれば有効ですが、すべての症例で長期的な安定が得られるわけではありません。そのため、歯科医師は現在の状態だけでなく、歯の構造、骨の状態、咬み合わせ、全身的な要因などを総合的に評価し、予後を見据えた提案を行います。患者様にとっても、それぞれの選択肢のメリット・デメリットを理解したうえで、納得して決断することが大切です。短期的な希望だけでなく、長期的な視点を持つことが、後悔の少ない治療選択につながります。

 

 

 

治療方針を判断するための具体的な検査

 

 

レントゲンやCTによる診断の役割

歯を残せるかどうかを判断するうえで、画像診断は非常に重要な役割を担います。一般的なレントゲンでは、歯の根の先にある炎症の有無や大きさ、骨の吸収の程度などを確認することができます。ただし、二次元的な情報であるため、複雑な根の形態や細かな病変の広がりまでは把握しきれない場合もあります。そのため、より詳細な評価が必要なケースではCT撮影が行われることがあります。CTでは三次元的に歯や骨の状態を確認できるため、歯根端切除が適応となるかどうかの判断にも有用です。例えば、病変がどの範囲に広がっているか、周囲の骨の厚みが十分かといった情報は、外科的処置の可否に直結します。このように、レントゲンとCTを適切に使い分けることで、より精度の高い診断が可能になります。

 

咬み合わせや力のバランスの評価

歯の保存を検討する際には、見た目や感染の状態だけでなく、「どのような力がその歯にかかっているか」も重要な評価項目です。咬み合わせのバランスが崩れている場合、特定の歯に過剰な力が集中し、治療後の歯に負担がかかることがあります。特に歯根端切除を行った歯は、構造的に一部が失われるため、過度な咬合力が加わると予後に影響を及ぼす可能性があります。また、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合も、歯に持続的な負荷がかかり、再発や破折のリスクが高まることが知られています。そのため、必要に応じて咬合調整やナイトガードの使用などが検討されることもあります。単に歯を治すだけでなく、力のコントロールまで含めて考えることが、長期的な安定につながります。

 

精密診断が治療選択に与える影響

治療方針を決定するうえで、精密な診断は欠かせない要素です。歯の内部の状態、根の形態、周囲の骨や歯周組織の状況、さらには咬み合わせや生活習慣までを総合的に評価することで、はじめて適切な治療選択が可能になります。例えば、見た目には同じような根尖病変であっても、内部の感染状況や根の構造によっては、再根管治療で対応できる場合もあれば、歯根端切除が必要と判断される場合もあります。逆に、どちらの方法でも十分な改善が見込めないと判断されるケースでは、抜歯が現実的な選択となることもあります。このように、診断の精度が治療結果に直結するため、時間をかけて丁寧に評価することが重要です。患者様としても、検査結果の説明をしっかり理解し、納得したうえで治療方針を選択することが大切です。

 

 

 

歯を残すためにできる行動とは

 

 

早い段階で専門医へ相談する重要性

歯を残せる可能性を高めるためには、できるだけ早い段階で適切な診断を受けることが重要です。痛みや違和感がある状態を放置してしまうと、感染が進行し、歯根の先や周囲の骨にまで影響が及ぶことがあります。その結果、歯根端切除を含めた保存治療の適応が難しくなるケースも少なくありません。特に「抜歯と言われたが本当に他の方法はないのか」と感じた場合には、早めに保存治療に詳しい歯科医師へ相談することで、選択肢が広がる可能性があります。また、症状が軽いうちであれば、再根管治療など比較的侵襲の少ない方法で改善が見込める場合もあります。重要なのは、自己判断で様子を見るのではなく、客観的な診断を受けることです。早期の相談が、歯を守るための第一歩となります。

 

精密根管治療や外科的処置に対応する医院の探し方

歯を残すための治療には、精密な根管治療や歯根端切除といった専門性の高い処置が求められることがあります。そのため、こうした治療に対応している歯科医院を選ぶことが重要です。医院を探す際には、単に「近いから」「通いやすいから」といった理由だけでなく、どのような設備や診断体制が整っているかを確認することが一つの目安になります。例えば、CTによる三次元的な診断が可能か、精密な処置に対応できる環境があるかといった点は、治療の精度に関わる要素です。また、治療方針について丁寧に説明してくれるかどうかも重要なポイントです。歯根端切除を含めた治療は、適応の見極めが非常に重要であるため、納得できる説明を受けられる環境を選ぶことが大切です。複数の情報を比較しながら、慎重に検討することが望まれます。

 

セカンドオピニオンを受ける際のポイント

セカンドオピニオンは、現在の診断や治療方針に対して別の視点から意見を得るための有効な手段です。特に抜歯を勧められた場合には、「本当に他に選択肢がないのか」を確認するために活用されることが多くあります。受診の際には、これまでのレントゲン画像や治療経過の情報を持参すると、より正確な評価を受けることができます。また、「歯を残したい」という希望だけでなく、「どの程度のリスクがあるのか」「長期的に見てどの選択が適しているのか」といった視点で質問することも重要です。歯根端切除が適応となるかどうかも、こうした総合的な判断の中で検討されます。複数の意見を聞くことで、治療の選択肢やそれぞれのメリット・デメリットを理解しやすくなり、納得したうえで意思決定ができるようになります。

 

 

 

よくある疑問とその考え方(FAQ)

 

 

歯根端切除はどのくらいの成功率なのか

歯根端切除の成功率については、多くの方が気になるポイントですが、「何%で成功する」と一概に断定できるものではありません。成功率は、歯の状態や感染の程度、根の形態、周囲の骨の状況、さらには術後の管理など、さまざまな要因によって左右されます。一般的には、適切な診断と処置が行われた場合に一定の改善が期待できるとされていますが、再発や症状の残存が見られるケースもあります。また、過去の治療歴や歯の構造的な問題がある場合には、成功の難易度が高くなる傾向があります。歯根端切除は、抜歯を回避するための一つの選択肢ではありますが、あくまで条件が整った場合に有効とされる治療です。そのため、成功率という数値だけにとらわれるのではなく、ご自身の症例においてどの程度の見込みがあるのかを、個別に説明を受けることが重要です。

 

痛みや腫れはどの程度あるのか

歯根端切除は外科的な処置であるため、術後に痛みや腫れが生じる可能性があります。ただし、これらの症状の程度には個人差があり、処置の範囲や部位によっても異なります。一般的には、術後数日間に軽度から中等度の痛みや腫れが見られることがありますが、処方される痛み止めの服用や適切な安静により、徐々に落ち着いていくことが多いとされています。また、腫れについても一時的なものであることが多く、時間の経過とともに改善していきます。重要なのは、術後の指示を守り、異常な症状があった場合には早めに歯科医院へ相談することです。過度に不安を感じる必要はありませんが、外科処置である以上、一定の身体的負担があることは理解しておくことが大切です。

 

保険適用や費用の違いについて

歯根端切除は、一定の条件を満たす場合に保険適用となることがありますが、すべてのケースが対象となるわけではありません。例えば、使用する材料や治療の方法、設備などによっては自費診療となる場合もあります。また、同じ歯根端切除であっても、診断や処置の内容、通院回数などによって費用は異なります。そのため、治療を検討する際には、事前に費用の目安や保険適用の可否について説明を受けておくことが重要です。費用面だけで判断するのではなく、治療の目的や内容、予後の見通しなどを総合的に理解したうえで選択することが望まれます。不明点がある場合は遠慮せずに質問し、納得した状態で治療に進むことが安心につながります。

 

再発した場合はどうなるのか

歯根端切除を行った後でも、すべてのケースで完全に再発を防げるわけではありません。再び感染が生じたり、症状が再発する場合もあります。その原因としては、微細な感染の残存や、歯の構造的な問題、咬み合わせによる負担などが関与することがあります。再発が確認された場合には、再度の治療が可能かどうかを慎重に検討する必要がありますが、状態によっては再処置が難しく、最終的に抜歯が選択されるケースもあります。このようなリスクを理解したうえで、治療前に十分な説明を受けることが重要です。また、術後の定期的な経過観察やセルフケアの継続によって、再発のリスクを抑えることも期待されます。歯根端切除はあくまで保存の可能性を広げる治療であり、その後の管理も含めて考えることが大切です。

 

 

 

自分に合った選択をするために大切なこと

 

 

「残すこと」と「長く使うこと」の違いを理解する

歯を残したいという思いは多くの方に共通していますが、「残すこと」と「長く安定して使い続けること」は必ずしも同じではありません。一時的に歯を保存できたとしても、再発を繰り返したり、噛むたびに不安定な状態であれば、日常生活に支障をきたす可能性があります。歯根端切除は歯を残すための有効な選択肢の一つですが、すべての症例で長期的な安定が期待できるわけではありません。そのため、治療を選択する際には、「今残せるか」だけでなく、「将来的にどの程度機能を維持できるか」という視点が重要になります。場合によっては、抜歯後に適切な補綴治療を行うことで、より安定した口腔環境が得られることもあります。短期的な希望だけでなく、長期的な視点で考えることが、納得のいく選択につながります。

 

複数の選択肢を比較し納得して決める重要性

歯科治療には一つの正解があるわけではなく、複数の選択肢の中からご自身に合った方法を選ぶことが大切です。例えば、再根管治療、歯根端切除、抜歯後の補綴治療など、それぞれにメリットと注意点があり、適応となる条件も異なります。重要なのは、それぞれの治療の目的や流れ、予後の見通しについて十分に理解したうえで比較検討することです。説明を受けた際には、不明点をそのままにせず、納得できるまで質問する姿勢が大切です。また、セカンドオピニオンを活用することで、異なる視点からの意見を得ることも判断材料の一つになります。歯根端切除が適しているかどうかも含めて、複数の選択肢を冷静に比較し、自分自身が納得できる決断をすることが、後悔の少ない治療につながります。

 

信頼できる歯科医師と継続的に相談する姿勢

最終的に治療方針を決めるうえで重要なのは、信頼できる歯科医師と継続的に相談できる関係を築くことです。歯の状態は時間とともに変化するため、初回の診断だけでなく、経過を見ながら柔軟に対応していくことが求められます。特に歯根端切除のような外科的処置を含む治療では、術前の判断だけでなく、術後の経過観察やメンテナンスも重要な要素となります。そのため、説明が丁寧で、患者様の不安や疑問に真摯に向き合ってくれる歯科医師を選ぶことが大切です。また、自身の希望や生活背景についても率直に伝えることで、より現実的で無理のない治療計画を立てることが可能になります。治療は一度きりのものではなく、長期的な関わりの中で進んでいくものです。信頼関係を基盤にした対話が、安心して治療を受けるための大きな支えとなります。

 

 
 
 

監修:LOTUS DENTAL CLINIC 不動前
所在地〒:東京都品川区西五反田3丁目13-11
電話番号☎:03-6420-3243

*監修者
LOTUS DENTAL CLINIC 不動前
院長 矢野 孝星

*出身大学
岡山大学歯学部

*経歴
・2012年 岡山大学歯学部 卒業
・2012年 東京医科歯科大学歯学部附属病院 研修医
・2013年 東京医科歯科大学大学院 博士課程(歯周病学分野)入学
・2018年 東京医科歯科大学大学院 博士課程修了、歯学博士
・2018年 東京女子医科大学 歯科口腔外科 見学生
・2018年 東京医科歯科大学 歯周病学分野 医員
・2018年 渋谷ハプラス歯科 院長
・2019年 東京医科歯科大学 非常勤講師
・2020年 清水歯科クリニック 勤務
・2022年 LOTUS DENTAL CLINIC 不動前 開設

*資格・所属学会
日本歯周病学会 会員
日本臨床歯周病学会 会員
日本歯科保存学会 会員
日本口腔インプラント学会 会員
International Team for Implantology(ITI) 会員
日本再生医療学会 会員
日本骨代謝学会 会員
OSSTEM JAPAN マスターコースディレクター